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| 知られたくない遊び11 | |
| 道明 | 11/28(土) 10:09:25 No.20091128100925 削除 |
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朝の通勤時間帯の空港ロビー (チィ・・糞面白くも無い・・・一億円が塩漬けのままか) 経済新聞の株価の動向を食い入るようにサングラスの男が読みふけっている 岩井惣一はフランチャイズの喫茶店を経営する傍らで、株式投資にも手を出した あのリーマン・ショックで下落した株価は漸く、7割程度まで回復したものの プロでも予想だにしなかった暴落に保有している株式は塩漬け状態が続いている この男に喫茶店経営の才はあるが、投資についてはまだまだ授業料が必要だ 予定の時刻に待ち女はいまだ、現れず・・・・・・イライラがつのる 「オ・・オーナー・・・遅れてすみません」 「おっ!・・なんだ、その服装は?とても、旅行に行く・・まあいい、俺のあとについて来い」 「あの・・私・・・・」 「いいから、ついておいで・・・」 岩井の足は、空港近くの女性ファッションの店の前で立ち止まる 「いいか・・・口答えは許さんぞ」 1時間後、店の前で女性オーナーが深々と頭を下げ、二人の客を送り出した (まあ、可哀そうに・・・翔子さんて言ったかしら、気の良さそうないい人なのに これまでの人と同じように、暫くの間、惣一ちゃんのオモチャにされるのね) その視線の先では 岩井が情夫気取りで、翔子の肩を抱き、新調のワンピースの腰に手を回している 翔子が嫌がり立ち止まると、岩井が耳元で何か囁いている そして、岩井の手がいやらしく翔子のヒップを撫で回す (惣一ちゃん・・・いい加減にしておかないと・・・今に天罰が下るわよ・・本当に) 岩井は、この期に及んでまだ覚悟を決めない翔子に手を焼いていた このままでは、楽しみにしていた旅にはとても発てそうにない 岩井は、翔子を近くの公園のベンチに座らせた 「翔子・・・まだ、決心がつかないのか!」 「オーナー、お願いです・・・私には夫がいます、写真を返してください」 「だから、言う事を聞いてくれたら返すって、言ってるだろが!」 翔子は縋るような視線を岩井から、ベンチの正面に見える大きな楠の木にふる 大木の根元から幹、そして力強い枝振りを眺めながら・・ 「でも、それって・・・脅迫?強要? ・・・・・・・・それなら・・私、警察に相談するしか方法 が・・・」 「えぇぇ!ちょっと待ってよ、しょうがないなぁ・・そんな風に考えてるの?」 「・・・・夫も相談できる状態じゃないし・・・警察にしか・・・」 「はぁ・・・?そんなに深刻に思わないで、俺は気軽な遊びのつもりなんだよ 折角、手助けしてやろうと思っているのに・・・ しかたがない、もう、わかったよ・・・・ほれ写真と記録したメモリだ」 「そ、これが・・・」 翔子の顔に安堵の喜色が広がっていく 「ああ、プリントした写真はその1枚だけ、データはすべてそのメモリの中だ」 「あ、有難うございます・・・オーナー、分かって頂けたんですね」 翔子は純粋だ、それに予想した以上の上手く運んだ顛末に、気が緩んでしまう 『喉が渇いたろう?』と、親切げに自動販売機の珈琲を手渡す岩井に、素直に応じてしまう、疑ることなど今はできない 狙った女を騙すために作戦を変更した男の本心など、とても翔子に読める筈がない そうだ、この男のとっておきの裏強行策・・即効性の睡眠剤と高価だが性欲を高める薬が仕込んである・・・ 岩井は時間稼ぎに、翔子に語りつづける 「オーナー・・・私、昨日、心配でよく眠っていないの・・何だか少し、眠く・・」 「そうなんだ・・俺は翔子にそんなに心配をさせたんだ もう安心しただろう、ここで少し眠るといい・・・・もう終わりだよ、翔子」 公園のベンチに座っている男と女 周囲の人目など気にもせず、男は腕の中で眠っている美しい獲物に舌を這わしていく・・・・・・ |
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| Beginning 第2話 | |
| 古川さとし | 11/28(土) 06:37:18 No.20091128063718 削除 |
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「あら、私じゃご不満かしら。そりゃ、キャンギャル候補にまでなった優子にはかなわないけど、私だって、それなりに、のつもりよ」 優子の輝かしき過去だった。 最終審査、ギリギリの段階で学校にバレてしまった。一説には、ライバルが、最有力の優子を蹴落とすためと囁かれたほど。 もちろん、お嬢様女子短大が、現役学生の「はしたない」行為を認めるわけがない。 退学か、キャンギャル最終審査か、を選んだ結果、優子は涙を呑んだのだ。親を泣かせるわけにはいかないのだ。 世が世なら、今ごろ、世をときめくキャンギャルとして、映画の一つにも、出ていたかも知れない。 優子は、結婚後、この話を一度だけ教えてくれたこともあったが、滅多に自分から話したことはない。まあ、それを知っているのは、志織だからと言うより、同窓生には有名な話ということだろう。 優子が、志織夫婦の経済力にコンプレックスを感じるなら、志織は、オンナとしての経歴にコンプレックスを感じているのかもしれない。 志織は、優子の美貌とプロポーションをことあるごとに褒める。 だが、優子と比べるのはともかくとして、一人の女としてみれば、志織は、並、どころか、群を抜いている。 チラリと、横目で志織を見ると、ワンレングスの髪をさっと、後ろに流した横顔が見えた。くっきりとした目鼻立ちも、細いアゴも、遠藤の好みだった。 『パイオツも、でかいんだよな』 ふと、思い出していた。 あの、バッティングした結婚式のせいで、志織は、メーン会場でウエディングドレス姿を披露することになった。その志織に向かって、カメラ小僧達が、群がった。 おそらくは、どこかの女優かと思ったんだろうと、後から友人から聞かされたのだ。 また、ちらりと、志織を見ると、すました顔で、ウインドウの枠に肘を突いている。くっきりと黒々とした眉毛の下は、吸い込まれそうな黒目がちの瞳。 ふと視線を、そのまま落とす。 くっきりと、胸が突き出ている。 ボディコンスーツなど着なくても、そのバストがロケットの先端のように、細身から飛び出しているのを遠藤は知っていた。去年、一緒にグアムに行った時、大胆な水着姿の実物を拝ませてもらっていたのだ。 『いい女だよなあ』 しかし、遠藤は、落ち着かない。 志織が助手席に乗るのは良い。しかし、優子が向こうに乗っているのは、たとえ、あと5分の道だと言っても何となく嫌な感じだった。 『第一、着替えったって、一度も止まらなかったってコトは車内で着替えたんだろ。それも、ブラウスまで、それを……』 朝、着替えていた優子を思い出していた。 しなやかな裸体に、ピンクの上下を着けていた姿を覚えていた。ブラウスの下は、そのブラだけしか着けてない。 志織ほどのロケットバストではないが、弾力と、そして敏感さは天下一品だと、遠藤は思っている。 その見事なバストを包んだピンクのブラを、相澤は見たのか、と遠藤は嫉妬の炎がメラメラと燃えてしまうのだ。 その雰囲気を察したのか、志織がハンドルを持つ左手をそっとさすってきた。 「大丈夫よ。ほら、つづら折りのカーブだったし。見る余裕なんて無いわ。それに一瞬だもの。それとも、おあいこにする?」 え?っと思った時には、志織の手が動いていた。 「ほら、こっち、見る?でも、事故はいやよ、運転はちゃんとね」 海岸沿いの道。つかの間の見通しが良い直線が続く場所。 すばやく遠藤の目が動いた。 思いっきり、ブラウスごとはだけられていた。 その目に飛び込んできたのは、はだけた白いブラウスに縁取られるようにして、紫のブラ。 あの、ロケットバストが、なまめかしくブラに包まれて、手の届きそうな距離にあったのだ。 「ふふ。お終い」 パッと、ブラウスを閉じていく志織だ。 とっさに目を前に戻す。 『うわっ』 遠藤は内心、悲鳴を上げた。 遠藤の心の悲鳴にも気がつかず、志織はなまめかしく囁いた。 「これで、おあいこってコト。でも、遠藤さん、相澤にはナイショよ。結構、ヤキモチ焼きなんだから」 「え?相澤さんが?信じられないな」 遠藤の顔は余計に引きつった。 ヤキモチ焼き…… 「もう全然よ。いっつも、旅行が終わる度に、あなたとのこと、ここをほめてた、アソコをほめてた、ここで手が触れたって。もう、大変なんだから」 「触ったことなんかないよね」 「ま、偶然触れても、相澤には、そう見えないってコトでしょ。私も覚えてないこと、すっごくネチネチちくるんだもの。やっぱり遠藤さんの方が若くて格好いいからかな」 確かに、スーツでも車でも負けても、学生時代に水泳をやった遠藤は、たくましい筋肉と、そして、精悍な顔立ちは優子が友達に自慢するだけあって、密かに自信はある。 特に、日焼けしたたくましい肌に、白い歯は、見栄えがするはずだ。 と言っても、学生時代と違って、日焼けは、日焼けサロンのおかげだったが。 その点、相澤は、中年太りこそしてないが、既に、腹はたるんでいるし、筋肉など申し訳程度。 優子との会話を何気なく耳にしていた。 志織が口悪く、自分の夫のコトを「あんパンにマッチ棒を刺したような身体」と言ったのが、まるで聞こえでもしたのか、グアムでも、2日目にはビーチでTシャツを脱がなくなってしまった。 やはり、それなりに、誰しもコンプレックスがある、と言うことかもしれない。 「まあ、じゃあ、部屋についたら、もっと、いじめられるよきっと」 「え?どうして?」 「だって、さっき、見てたモノ。相沢さん」 「え?ウソ!今、見せてた所を?」 うん、と肯いて、顔は引きつったまま、言葉を出す。 「ウソじゃないよ。ミラーの中と、目があったモノ」 「うそぉ、どうしよ」 両手で口を押さえる志織。 その瞬間、車はホテルのエントランスに入っていた。 遠藤が、車から急いで出た瞬間、相澤の声が聞こえてきた。 駆け寄ってきたベルボーイにチップの札を渡しながら相沢は大声を出した。 「後ろの車の女性の荷物をオレの部屋に。こっちの荷物をあちらの部屋へ。よろしく」 いつの間にか掛けたレイバンで隠れた目。 表情は、よくわからなかったが、相澤が強い怒気を放っていることだけはよくわかった。 遠藤は、ベルボーイが押し殺そうとしても隠しきれない不思議そうな顔をして近寄ってくるのを止める気力もなくしてしまったのだ。 そこへ、恭しく相澤が開けて見せたドアから、優子が、優雅な身のこなしで降りてくる。 ツンという表情で、遠藤を見てから、わざとらしく相澤の腕にもたれながら歩き出す。 普段は優しくても、一度怒ると、とことん厳しい優子の性格を、近頃わかってきたところだ。 怒った優子は何をやるかわからないところがあるのだ。 「ふう〜どうやら、ひと騒動ってコトか」 「ごめんなさい、こんな事になるとは」 「いや、いいって。こっちも油断したんだから」 遠藤は、手を合わせる志織と一度目を合わせてから、やれやれ、と苦笑いを浮かべるしかなかった。 |
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| 鎖縛 12 | |
| BJ | 11/28(土) 01:32:06 No.20091128013206 削除 |
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【自宅で、携帯に出たAの第一声は『ご主人さま…』というものでした。 震えを帯びたそのマゾ声を聞いただけで、Aの肢体がいまどのような情態にあるか、どれほど性の喜悦に飢えているかが感じ取れ、私はほくそ笑みました。】 【Aはその夜、友人の家族の通夜に行くことになっていました。 『股の間に貞操帯をぶら下げたままで行くのか?』とせせら笑ってやると、Aはか細い声で『そんな風に言わないでください…』と言います。 『重度のマゾの癖に嘘をつくな。本当はもっと酷くなじられたいんだろう?』 受話器の向こうで絞り出すようなAの吐息が聞こえました。】 簡潔な文章でありながら、『砂漠の住人』とAの淫靡なやりとりがありありと思い浮かぶ。 それにしても。 友人の家族の――通夜? ごく最近…、そうした場に出掛けた人間が、自分の身近にいなかっただろうか。 考えるまでもない。 瑛子だ。 「4×歳」 「専業主婦」 「高校生の娘が一人」 Aは―― いや、そんなはずはない。和洋は脳裏に描いた妄想を早々に打ち消した。 妄想――そう、ただの妄想だ。 それでも、それなのに、和洋の胸をひやりとさせたのは、Aの境遇と瑛子のそれとの共通点もさることながら、トップページにあった一枚目の写真が念頭にあったからだ。写っていた上品な奥様風の女――Aの、無駄な肉のないほっそりした体型は、20年近く連れ添った妻の肢体によく似ていた。 ただ――それだけだ。 しかし和洋は、冷えた胸の高鳴りを抑えられぬまま、ブログを読み進めた。 【私はAに週末は土日の2日とも空けておくように命じました。もちろん、ひさしぶりに外へ連れ出して、じっくり調教をしてやろうという腹積もりです。 Aは弱々しく抵抗しました。娘をほったらかしにして2日も家を空けられないというのです。 『せっかくお前の好きなことをしてやろうというのに、いやというのか。残念だな。私も忙しいんだ。次に連絡を寄こすのがいつになるのか分からないぞ。それまでずっとあそこに鍵をかけたままでいたいんだな』 『……………』 呆れたような声で私が言うと、Aは黙りこみます。】 【『もう電話を切るぞ。それじゃあな』と私は冷たく告げました。Aは心底動揺したように『あっ…』と情けない声をあげます。 『何が「あっ」だ。お前、自分がどんな存在か忘れているんじゃないのか。言ってみろ、お前はいったい何なんだ?』 Aは小さな声で、『ご主人さま、の、ペットの、牝犬です…』と切れ切れにつぶやきました。すでにこのマゾ女の呼吸はかなり乱れています。 『もう一度言え』 『わたしはご主人さまのペットの牝犬です』 今度は一息に言いました。】 【Aは結局、週末の調教旅行を承知しました(もとより拒否権などないのですが)。 それとは別に、私は喪服姿のAを辱めてみたいという衝動に駆られて、その夜、通夜が行われるという式場の近くに車を停め、Aを呼び出すことにしました。】 【焼香を終えて式場を出たAは、周囲を気にしながら小走りに指定した場所へとやって来ました。通夜の席上でも、その後の私とのプレイのことを考えていたのでしょう。Aの瞳は潤み、頬は上気して、すっかりマゾ顔になっています。】 |
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| Beginning 第1話 | |
| 古川さとし | 11/27(金) 18:10:49 No.20091127181049 削除 |
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既に、アスファルトはじりじりとした日差しに焼け始めている。 海老名インターでの待ち合わせ。 相澤の車に積んでいる自動車電話に連絡しようと公衆電話を探した矢先に、鉢合わせた。 「あ!」 「まあ!」 優子は、パッチリした瞳を見開いて、両手を口に当てた。 志織は、長いまつげをパタパタ、音がするんじゃないかと思うほど瞬きをしてみせ、口が、アルファベットのオーの形のまま。 ワンレングスの髪が、ふわりと顔を半分覆った。 それは全くの偶然。 志織は緑色の有名ブランドのボディコンスーツを見事に着こなし、流行し始めたワンレングス。 夫の相澤は志織と14歳離れているが、お調子者のファッション誌が取り上げ始めたアルマーニのスーツを渋く着こなしている。 この間、丸井で買ったばかりの夏物のスーツ姿を着た遠藤は、ソバージュヘアの妻を振り返った。 偶然、というのは、先週、優子も同じブランドのスーツを買ってきたのだ。 それも、色違いの紫。 おそらくは、いち早く流行を取り入れたのは志織を意識してのことだったのだろう。しかし、いくら景気が良くなったとは言え、遠藤の給料では、かなり無理な値段だった。 超一流会社の出世組筆頭にいる遠藤でも、メーカー勤務では、証券マンの、それも一回りも年上の相澤とは、給料の格差はしかたない。 なにしろ、いまや、証券、銀行にあらずば人にあらずの世の中だった。 証券会社の高卒の窓口嬢のボーナスが、遠藤のものより高いという現実があったのだ。 おそらく、優子は、逆にそれを意識しての奮発だったのだろうが、普段から着こなしているのであろう志織とは、持っている雰囲気が違ってくるのも当然なのだ。 相澤夫妻との夫婦旅行が、すっかり定着していた。 冬はスキー。夏は海。 ただし、遠藤は流行り初めのスノーボードにこだわるから、近場だと、苗場あたりに限られる。初めは奇異の目で見られたスノボも、厄介者としてあちこちから閉め出され、許されているスキー場は少ない。 「あなたさえこだわらなければ、もっと空いているところもあったのに」 怒って見せた優子をなだめるのは志織のいつものこと。 「いいじゃないの、優子。苗場なら、アフターも良いし、食事も良いわ。」 志織と優子は、お嬢様で有名なS女子短大の同級生。 大学時代は、ごく普通のクラスメイトであったのだ。 二人は、同級生の大半と同じように、就職してすぐに親が持ち込んだ。縁談相手は、年上だが、釣書は文句ない。背も、学歴も、そして、収入も言うこと無し。 多少の年の差など、出会ってみれば、あまり関係なくなるモノらしい。とんとん拍子に結婚が決まったまでは、お互い、相手のことを知るよしもない。 それが何の偶然か、ホテルの手違いで結婚式場がバッティングした。その相手が、元同級生だと気がついた時から、二人の仲は、絶妙に息が合ったのだ。 ちなみに、手違いを認めたホテルは、芸能人が披露宴をするようなメインのフロアを相澤夫妻に提供し、その代わり、遠藤は、会場代をタダにしてくれた。 まあ、優子のうらやましそうな顔は仕方がないが、400万からの会場代がタダになったのだから、その分を派手な海外旅行にするカタチで納得させられたのだ。 とはいえそれ以後も、経済力の差をなにかと意識せずにはいられないのが女心というモノだろう。 だから、くっきりした眉と、やや肉厚の整った形の唇が美しい、志織に会うのも遠藤は楽しみだったし、優子も旅行を楽しみにしていたのだが、微妙な女心は、痛し痒しだったのだ。 今日だって、相澤は、愛車のBMWでやってきた。 遠藤は、高級化して出たばかりの新車だとはいえ、カローラ。 その差は歴然としていた。 もちろんこんな時は、志織も無神経ではないから、ちゃんと「新車」をありがたがって、高速を降りるまでは、二人で遠藤の後部シートに乗っておしゃべりを楽しむ。 その間、相澤は、一人、先導して運転しているのだ。 その代わり、高速を降りれば、二人は、BMWの後部シートへ行ってしまった。 これから、ホテルまでは一人で運転することになる。 「なんだかなあ」と一人つぶやく遠藤なのだ。 もっとも、海に続く道のりは、気分が良い。山道を緩やかなカーブで抜ける有料道路で、新車を運転するのも格別だ。 日差しがまぶしい。 「よ〜し、ホテルに着いたら、さっそくスクーバでもやるか」 最近やっとライセンスを取ったばかりの遠藤は、海に向かって快調に車を走らせている。 しかし、あと5分でホテルに着く、というあたりで、急にビーエムがハザードを点けて停車した。 紫のスーツが走り寄ってくる。 「どうしたんだ、ゆう……? 志織さん!」 遠藤の横に乗ってきたのは、なんと、優子のスーツを着た志織だった。 妻とは違うコロンの香りが、たちまち新車の匂いを圧倒した。 仰天しながらも、あっさりと先に発車してしまったBMWを追いかけて発進する。なにしろホテルまでの道は、相澤しか知らないのだ。地図を見ながらの運転はやっかいだった。 「それにしても、いったい何を」 「ああ、あのね、ちょっとしたイタズラよ。盛り上がっちゃって。ふふふ、ほら、こっちも」 なんと、スーツを車内で取り替えたのだという。スーツをちらりと開けるから、言われてよく見ると、ご丁寧に、下のブラウスまで取り替えている。 「あのね、スワッピングって言うの、最近、アメリカで流行っているんですって」 「スワッピング?スワップって言うと、え〜と、交換とか、そんな意味だったよね」 素早く、それが夫婦交換という意味に使われているのだと推測して、ドキリとする。 「そう。夫婦交換ってコト。これで、私たちのこと、当然ホテルの人たちは夫婦だと思うじゃない?でも、明日の朝、お互い別々のカップルになって帰ると、ホテルの人たちは、私たちがスワッピングしたんだと思ってくれるわ」 遠藤には、それが、なぜ良いんだか、さっぱりわからなかった。第一、それなら、何も服まで取り替えなくても良いじゃないか。 そんな苦情をモゴモゴと言うと、志織は、いつものイタズラな表情のままで、まあ、ノリよノリ、と笑ってみせる。 遠藤は、わけもわからず、口ごもるしかなかった。 |
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| 知られたくない遊び10 | |
| 道明 | 11/25(水) 19:55:17 No.20091125195517 削除 |
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その夜、翔子の携帯が鳴る 「翔子か・・・岩井だ、来週の月曜日の朝9時、伊丹空港のロビー、行き先は十和田 3泊の日程だ・・・・・来れば、返してやる・・あの恥ずかしい写真もデータも 俺はお前のように騙したりはしない・・・翔子・・・・・・待っているぞ」 岩井からの電話は一方的に切れた (あぁぁ・・・どうしよう・・・こんな写真のデータがあんな男の手に) 岩井がプリントした1枚の写真 A4版の光沢紙に恍惚の表情をした浴衣の女が写っている 両脚をM字に開脚し、自らの手で乳房と女陰を慰めている 乱れた浴衣から覗く豊満な乳房に手を添え、濡れ光る女陰の入り口には細い指が重なっている 空ろな女の視線はカメラのレンズと焦点が合っている それは・・・・・・あの夫婦旅行での翔子の大胆な自慰姿だ (私・・・なんて、大胆なことをしたのかしら・・・) その時、固定電話の呼び出し音が響く 「はい、松田です・・・あっ、あなた!」 「翔子、本当に心配かけてすまない・・・ 会社の弁護士との交渉は難航しているが、なんとか退職金の一部は貰えそうだ ただ、従業員で結成した組合の幹部に推薦されてしまって、しばらく帰れそうにない」 「そんな・・あなた」 「今は辛抱してくれよ・・子どもたちのことは、翔子・・君が頼りだ 頑張って、できるだけお金を持って帰れるようにするから、頼むよ、翔子」 電話の向こうで、夫が咳をする様子が窺える 「咳をしているの?あなた、大丈夫?・・・くれぐれも健康には気をつけてね」 「分かってる・・・家に帰ったら職探しだ、病気なんかになっておれるもんか」 「そうよ、あなた・・・健康であれば、何度でもやり直せる、私も頑張るから」 「有難う、翔子」 「あなた・・淋しくない?一人で頑張れるの?・・私が側にいなくても大丈夫?」 「心配しなくてもいいよ・・翔子、あの時の写真、今パソコンで開いて見ているんだ 身体が疲れ切っているというのに、不思議なもんだ・・何故か、あそこが元気なんだ こんなことでもして、気を紛らわせていないと・・・とても、やっていけない」 「あなた、写真!!って、あの旅行の時、撮った写真?」 「ああ、そうだよ・・・我ながら上手く撮れてる、いやモデルがいいのかもな 翔子も見たらいい・・自分の綺麗なヌードを・・・カメラに消さずに残しているから」 「馬鹿!!馬鹿よ・・あなた・・・どうして消さなかったの・・馬鹿」 「どうしたんだ・・・そんなに怒るなよ、他人に見せなきゃいいんだから」 「・・・・あなた・・・私、私どうしたら・・・」 「翔子ごめんよ、心配をかけて・・・毎日、電話するから・・我慢してくれ」 「ああぁぁ・・・・あなた・・ 私・・私、まだどうするかは決めてないんだけど、来週はバイト先で宿泊研修があるの・・・」 「へぇぇ・・このご時世なのに、アルバイトの人に宿泊研修を? そりゃいいじゃないか、行って来いよ、気晴らしにもなる それじゃ来週は携帯に電話するよ・・・・・じゃぁな、翔子」 受話器を置く翔子の腕が震えている 会社が倒産し、咳をしながら頑張っている夫に、とてもこちらの苦境を話せない もう、自分で解決するしかないと翔子は心に決めた (あぁぁ・・もう一度、あのオーナーの横暴を何とかして跳ね返すしかない) |
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| 知られたくない遊び9 | |
| 道明 | 11/24(火) 20:02:17 No.20091124200217 削除 |
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あれから1ヶ月が過ぎた 再び、喫茶「羽衣」の岩井オーナーの巡回の日が廻ってきた チーフ以下、女性店員の動きは機敏そのものだ 何時もの時刻に、岩井オーナーが車から降りてくる 「オーナー、お疲れ様です・・・・今日は、厨房に入られますか?」 「やぁ、チーフ、出迎え有難う・・今日も一人のお客として対応してくれればいい」 前回の巡回の時と異なり、岩井は一番奥の席に座る ここの席は店全体を見渡せる位置にはなく、観葉植物の飾りで囲まれている 他のお客さんに話声を聴かれる恐れがないため、商談などによく利用される場所であった 「ご注文は何にされますか?」 翔子が岩井の前に水を差し出す 「翔子か・・・変わりがないようで、良かった・・・まあ、座れ」 「オーナー!ご注文を」 「その態度は、俺と話しをしたくないようだな それなら、これ、この間の忘れ物だ、お前のハンドバッグだろ? 相当慌てて飛び出したようだな・・・・くくくっ」 「・・・・・はい、身に危険が迫っていましたから」 「よく、言うねぇ・・中身を確認してくれないか、何も盗んだりはしていないが・・・念のためだ」 そのバッグは翔子の愛用の物、中身は夫のカメラが入っていた 翔子はそのカメラを手にしてハッとして、身が固まる カメラの下に一枚のプリント・・・・・・ 「俺も驚いたよ・・・翔子と旦那、そんな趣味を持ってたんだ」 翔子の顔がみるみる赤面し、からだが震えだした 「折角だから、全部コピーさせてもらったよ それにしても、良く撮れてるね・・色彩といい、あそこの毛も鮮明だ、それにこの顔の表情・・ 大胆なんだ、翔子は・・・・・それで、俺もころっと騙されちゃったのかもな 俺が後で連絡できるように・・お前の携帯のナンバーを紙に書いて、ホットと一緒に持ってきて」 「あの・・・」 「返して欲しけりゃ、言ったとおりにしろ!」 「でも・・・」 「今度、俺を馬鹿にしたら承知しないぞ・・・・早く珈琲を持って来い!」 肩を落とし、うな垂れて厨房に戻る翔子 この男には、上等の尻肉が左右に揺れて、まるで雄を誘っているように映り、堪らず倅が頭を上げる (・・・・・・倅よ、我慢だ・・もう暫くだ・・・) |
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