‘八重左近桜’
種名
サトザクラ
漢字
八重左近桜
学名
Cerasus lannesiana 'Formosa-plena' Miyoshi
満開期
04/04
個体番号
10_04(紫宸殿左近桜)
サトザクラ系の栽培品種。平安期より京都御所紫宸殿前には桜が植栽されており、「紫宸殿左近の桜」や「御所左近の桜」、「左近の桜」、「南殿の桜」と称される。先代の左近の桜はヤマザクラであったそうであるが、枯損すると新たなサクラを植えることとなっており、現在のものはその実生から育成したものを1930年に移植したものである。その現在の左近の桜から接木で増殖されたものが、植物園などに希に栽培されている。一見したところ、花は白色で単なるヤマザクラに見えるが、やや重弁化していること、萼片に鋸歯があることなどからヤマザクラにサトザクラが交配したものと思われる。‘ソメイヨシノ’よりもやや遅れて咲く。栽培品種としては形態上の特徴に乏しいので、本来であればクローンレベルの名称でしかないが、とりあえず栽培品種として扱ってもよいであろう。新宿御苑の個体は1944年に植栽されたものである。(1999.12.06 勝木)
新宿御苑 10_04 1999/4/1
新宿御苑 10_04 1999/4/1
T.Katsuki